もふもふ、はじめました。
合鍵。貰うの人生で初めてだ。
吉住課長の部屋で彼の帰りを待てるなんて、すごく嬉しい。
「嬉しい?」
綺麗な黒い目で私の顔をじっと見てくるから、やっぱり恥ずかしくて目を伏せた。
「すごく……嬉しいです。えっと、夕食作っても良いですか?」
「もちろん。キッチンに道具はそれなりに揃っていると思うから勝手に使って構わない」
彼の言葉に少し引っかかった私は、拗ねた顔をしたんだと思う。いや……吉住課長だってそれなりに良いお齢だし、元カノが居たって全然おかしくないし。
彼の部屋で料理を作っていたとしても、全然。おかしくはない。
「……君は、わかりやすいな」
吉住課長は、苦笑して私の鼻をつんと弾いた。
「わかりやすくて、悪かったです」
私は腕を突っ張って彼から離れようと試みるけど、がっちりとした強い力で抜け出せなかった。
「ごめんごめん、可愛くてついからかった。僕は料理も出来る男なんだよ、そうしたら、それなりに料理道具は持っててもおかしくないだろ?」
「もう」
「好きだよ、千世。君が居ないと駄目になるくらいに……僕は君のものだ」
吉住課長の部屋で彼の帰りを待てるなんて、すごく嬉しい。
「嬉しい?」
綺麗な黒い目で私の顔をじっと見てくるから、やっぱり恥ずかしくて目を伏せた。
「すごく……嬉しいです。えっと、夕食作っても良いですか?」
「もちろん。キッチンに道具はそれなりに揃っていると思うから勝手に使って構わない」
彼の言葉に少し引っかかった私は、拗ねた顔をしたんだと思う。いや……吉住課長だってそれなりに良いお齢だし、元カノが居たって全然おかしくないし。
彼の部屋で料理を作っていたとしても、全然。おかしくはない。
「……君は、わかりやすいな」
吉住課長は、苦笑して私の鼻をつんと弾いた。
「わかりやすくて、悪かったです」
私は腕を突っ張って彼から離れようと試みるけど、がっちりとした強い力で抜け出せなかった。
「ごめんごめん、可愛くてついからかった。僕は料理も出来る男なんだよ、そうしたら、それなりに料理道具は持っててもおかしくないだろ?」
「もう」
「好きだよ、千世。君が居ないと駄目になるくらいに……僕は君のものだ」