もふもふ、はじめました。
　ペロペロと不思議なざらざらとした触感のある舌で、彼は私の体を舐めあげた。

　着ていた部屋着は、あっという間に取り払われて、私は下着一枚になっていた。くんくんとその鼻で匂いを嗅ぎながら、彼はいきなり胸の中心を吸い上げた。

「ひゃっ……ひゃうっ……」

　いきなりの強い刺激に、腰を上げて逃げ出してしまいそうなところを吉住課長に抱え直される。

「君からは、本当に凄く良い匂いがする。この匂いに僕の匂いが今から混じると思ったら、興奮するよ」

　彼はぺろりと、長い舌で自身の唇を舐めた。

「やっ……気持ちいっ……」

　とにかく吉住課長は私の体中を舐め上げて、ざらついた舌で翻弄した。痛いと思うほどではないんだけど、ただただ柔らかいだけの人の舌とは違う刺激が、本当に気持ち良くて癖になってしまいそう。

　彼はただただされるがままになっていた私の足の付け根あたりを舐めると、太腿を抱え上げて力の入らない足を開く。

　もうとうにぐずぐずになってしまっているであろうそこに、早く刺激が欲しくて私は体をくねらせた。

「見事に、びしょびしょだな。どうする？　舐めて欲しい？　言って、千世」

　初めてその時に彼に下の名前で呼ばれた私は、顔を覆って何度も頷いた。
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