甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
「嫌じゃないだろう?……悦んでるの、ちゃんと伝わってきてる……」
「あ、だ、だめ……アッ……」
「ここ、いいの? 言ってごらん。もっと気持ちよくしてやるよ……」
「や……いや」 

 さっきからもう何度も何度ものぼりつめていた。
 わずかに残っている理性も風前の灯火(ともしび)
 アルコールと彼の容赦のない愛撫のせいで、意識はずっと朦朧としている。

 どうして、こんなことになったんだろう。
 わたしが……島内さんに抱かれるなんて。
 
 会社の帰り道、自転車にぶつかりそうになって道に荷物をぶちまけたわたしを助けてくれて、それから食事に誘われて、お酒を飲んで、エレベーターのなかでキスされて……


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