甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
 でも、ひと月ぶりに熟睡できたからか、最悪の状態から抜け出せた。
 あの夜以来、ぐっすり眠れるようになったし、ずっとやる気が起こらなかった部屋の掃除もできた。

 結局、月曜日に病院に行く必要もなくなった。

 島内さんとの一夜は、わたしのなかで句点のような働きをしてくれたように思う。
 もやもやしていた心に、一区切りをつけてくれた、というか。
 
 裕樹に突然別れてくれと言われて、世界のすべてから見放されたような気分になっていた。

 でも……
 たとえ一晩だけでも、あんなに激しくわたしを求めてくれる人がいた。
 その事実が、精神衛生上うまく作用してくれたような気がする。
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