甘やかしてあげたい、傷ついたきみを。 〜真実の恋は強引で優しいハイスペックな彼との一夜の過ちからはじまった〜
〈side Ryosuke〉

「しかし奇遇だな。お前の想い人の弟が、俺たちのこと知ってたなんてさ」
「運命だよな、どう考えても」

 彼女を駅まで送り、俺はまた店に舞い戻った。
 孝之くんとその彼女の亜衣ちゃんはそれからすぐ帰り、俺ひとり、栗原の店でぐずぐずしていた。
 
「たしかに彼女、ど真ん中だな。お前が好きだった幼稚園のさとみ先生そっくりじゃん」

「だろ?」

「幼稚園から好みが変わってないってのもどうかと思うけどな」

「『三つ子の魂百まで』って言うじゃん」
「知らねえよ。よくそんな言葉知ってるな、お前」

 栗原とは、実に幼稚園からの付き合い。

 星組の担任だったさとみ先生は、俺の初恋の人。
 たしかに、そのころからストレートの黒髪にめちゃめちゃ弱かった。
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