黒曜の戦場
いつもより凄まじい勢いのみっちょんに、私は肩を震わせる。
気迫がすごいよ、みっちょん。
いおりさんにも負けてないよっ!!
「セックs「黙れクズ」」
突然口を開いたいおりさんに、それを遮ったみっちょん。
数秒思考が止まり、けれどそれはさすがに授業でも聞いて知っている単語だったから、遮られようともさすがの琥珀ちゃんでも顔が逆上せてしまう!!はわわわわわわ!!!!
お外で!!
学校で!!
胡座をかいてすました顔してなんて発言ぶっ放そうとしてるんだ!!!
「中学生かよ」
「精神年齢的には大体間違ってないわ」
「は、はれんち!!!」
「だからそう言ってるからこうやって収集かけてんのよ。ここにいる誰にいつ手を出されてもおかしくないの」
手を出されるとか、変態さんだとか、そんなの考えたこともなかった。
ただ画材が使い放題で……それで、お仕事しながらスキルアップしつつ、楽しいことたくさん、みんなでして行けたらなぁ……って。
だって琥珀にとっては黒曜はお仕事場でしょう……?
「アンタ咲さんに抱きつかれた時ですらあの後10分は放心してたでしょ」
「あれは誰でもなるよねっ!!?」