黒曜の戦場


いつもより凄まじい勢いのみっちょんに、私は肩を震わせる。

気迫がすごいよ、みっちょん。

いおりさんにも負けてないよっ!!



「セックs「黙れクズ」」



突然口を開いたいおりさんに、それを遮ったみっちょん。

数秒思考が止まり、けれどそれはさすがに授業でも聞いて知っている単語だったから、遮られようともさすがの琥珀ちゃんでも顔が逆上せてしまう!!はわわわわわわ!!!!

お外で!!

学校で!!

胡座をかいてすました顔してなんて発言ぶっ放そうとしてるんだ!!!



「中学生かよ」

「精神年齢的には大体間違ってないわ」

「は、はれんち!!!」

「だからそう言ってるからこうやって収集かけてんのよ。ここにいる誰にいつ手を出されてもおかしくないの」



手を出されるとか、変態さんだとか、そんなの考えたこともなかった。

ただ画材が使い放題で……それで、お仕事しながらスキルアップしつつ、楽しいことたくさん、みんなでして行けたらなぁ……って。

だって琥珀にとっては黒曜はお仕事場でしょう……?



「アンタ咲さんに抱きつかれた時ですらあの後10分は放心してたでしょ」

「あれは誰でもなるよねっ!!?」

< 187 / 505 >

この作品をシェア

pagetop