黒曜の戦場

18.なんでぼっち飯してるんですか?



「いや、そんなに何度も何度も倒れた人だって説明されてるとなんだか俺情けなくなってきて……」

「ご、ごめん青髪くん……」



オトコゴコロなんてものを欠片もわかっていない琥珀withみっちょん(とばっちり)。

ぶっ倒れた衝撃が強くてついついその時の青髪くんのことを話してしまっていたけれど、どうやらプライド的にダメだったらしい。



「ごめんね青髪くん」

「青ちんでいいっすよ。赤ちんと俺はアシスタントでは一応毎回呼ばれてるんす」

「アンタ呼ばれるのわかってて二日酔いでぶっ倒れたの?」

「若気の至りってやつっすよ!!!」



毎回呼ばれているくらい頼りにされてるのに前日に酒飲んで二日酔いになるとは、どこから突っ込んでいいのかわからないな!!?

というかみっちょん、さっき青髪くんの照れ姿見てたのによく何事もなかったかのように掘り返せたね。容赦ないな!!



琥珀のお皿をみっちょんに一旦渡して、マフラーを持ち出すべく一階の漫画の置いてあった扉を開く。



「あ、琥珀はここに置いてきたマフラーを取ってくるから、ここでちょっと待っ――」



待ってて――と言いながら、部屋へと入ろうとした。

そして扉の奥にいる視界の端をその姿がかすめ、言葉が詰まる。

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