義兄の甘美な愛のままに~エリート御曹司の激情に抗えない~
「私を拒絶することで守っていたの?」
「俺が歯牙にもかけない相手なら、雄太郎も手出しはしないだろうと考えた。実際、そうだった」
義兄が手招きするので私は歩み寄り、お盆をダイニングテーブルに置いた。見つめると、大きな手が私の頬を撫でた。
「あの頃、俺はまだ子どもでぼたんを守りきれなかった。おまえを雄太郎の視界から逃がすのに精いっぱいだった。だけど、今の俺は雄太郎より上のポジションにいる。同居することで、プライベートも守れる」
「どうして、そこまで……してくれるの?」
「もちろん、すみれさんの忘れ形見を大事にしたいという気持ちはある。俺も親父も本当に世話になった人だ」
言葉を切って、義兄は美しい瞳で私を射抜く。
「だけど一番大きな理由は、おまえが好きだから。ずっとずっとおまえのことが好きだ、ぼたん」
義兄の手が私の腕をつかみ、胸の中に引き寄せた。
膝に乗るような格好で抱きしめられた。どうしよう、嬉しい。義兄の気持ちが嬉しくて抗えない。
「私……さみしかった。お兄ちゃんに急に冷たくされて、嫌われたかと思ってた」
「嫌うはずがない。だけど、まだ中学生のおまえに説明をしなかったから、さみしい想いをさせたのは間違いないな。すまなかった」
言葉を紡ぐ時間も惜しいというように義兄が私の唇を奪う。ちゅ、ちゅ、と何度も何度も愛おしそうに重ねてくる。
「俺が歯牙にもかけない相手なら、雄太郎も手出しはしないだろうと考えた。実際、そうだった」
義兄が手招きするので私は歩み寄り、お盆をダイニングテーブルに置いた。見つめると、大きな手が私の頬を撫でた。
「あの頃、俺はまだ子どもでぼたんを守りきれなかった。おまえを雄太郎の視界から逃がすのに精いっぱいだった。だけど、今の俺は雄太郎より上のポジションにいる。同居することで、プライベートも守れる」
「どうして、そこまで……してくれるの?」
「もちろん、すみれさんの忘れ形見を大事にしたいという気持ちはある。俺も親父も本当に世話になった人だ」
言葉を切って、義兄は美しい瞳で私を射抜く。
「だけど一番大きな理由は、おまえが好きだから。ずっとずっとおまえのことが好きだ、ぼたん」
義兄の手が私の腕をつかみ、胸の中に引き寄せた。
膝に乗るような格好で抱きしめられた。どうしよう、嬉しい。義兄の気持ちが嬉しくて抗えない。
「私……さみしかった。お兄ちゃんに急に冷たくされて、嫌われたかと思ってた」
「嫌うはずがない。だけど、まだ中学生のおまえに説明をしなかったから、さみしい想いをさせたのは間違いないな。すまなかった」
言葉を紡ぐ時間も惜しいというように義兄が私の唇を奪う。ちゅ、ちゅ、と何度も何度も愛おしそうに重ねてくる。