クール天狗の溺愛♡事情
「だから、本当に彼女たちは悪くないんです。風雅先輩も気にしないでください」
「……でも、そういう感情を向けられたことは事実なんだろう? そこまであいつらをかばう必要はない」
正確には風雅先輩に気にして欲しくなくてそう言ったんだけれど、彼は憤然とした様子で言い捨てた。
すると風雅先輩の肩に乗っていたコタちゃんがゆっくりとわたしの顔の近くに来てくれる。
いつもはふわふわな白い毛が今はまだ少ししっとり濡れていた。
「コタちゃん……。ありがとう、コタちゃんが風雅先輩を連れて来てくれたの?」
「キー……」
コタちゃんも何だか申し訳なさそうな様子に見える。
もしかして守れなかったとか思ってるのかな?
「コタちゃんがいてくれていつも助かってるよ? ありがとう」
そう言って手をそえると、いつものように頬にスリスリしてくれる。
元気出たかな? 良かった。
そう思ってわたしもスリスリと頬ずりする。
しっとりしてても、コタちゃんは可愛かった。
すると、反対側の頬に風雅先輩の指がそっと触れる。
頬にかかっていた髪を耳に掛けてくれると、その指は離れていく。
「……でも、そういう感情を向けられたことは事実なんだろう? そこまであいつらをかばう必要はない」
正確には風雅先輩に気にして欲しくなくてそう言ったんだけれど、彼は憤然とした様子で言い捨てた。
すると風雅先輩の肩に乗っていたコタちゃんがゆっくりとわたしの顔の近くに来てくれる。
いつもはふわふわな白い毛が今はまだ少ししっとり濡れていた。
「コタちゃん……。ありがとう、コタちゃんが風雅先輩を連れて来てくれたの?」
「キー……」
コタちゃんも何だか申し訳なさそうな様子に見える。
もしかして守れなかったとか思ってるのかな?
「コタちゃんがいてくれていつも助かってるよ? ありがとう」
そう言って手をそえると、いつものように頬にスリスリしてくれる。
元気出たかな? 良かった。
そう思ってわたしもスリスリと頬ずりする。
しっとりしてても、コタちゃんは可愛かった。
すると、反対側の頬に風雅先輩の指がそっと触れる。
頬にかかっていた髪を耳に掛けてくれると、その指は離れていく。