先輩とキス(短編)
1、2年のリレーはあっという間に終わり、
3年生の番になった。
これが終わると体育祭の競技の全てが終了ということになる。
今日1日、先輩を見てるだけで楽しかった。
今日も1日先輩はかっこよかった。
ピストルの音とともに
弾かれるように一斉に第1走者のランナーが走りだす。
周りがどっと湧くように騒ぎだす。
私とミキも
もうすぐ好きな先輩たちの番がくることにドキドキしながら応援の叫び声をあげた。
そしてバトンは
川瀬先輩の手に…。
『先輩ー頑張ってー!』
たくさんの声にかき消されながらも
私は必死で川瀬先輩を応援した。
この声は先輩に届いてますか?