相思相愛・夫婦の日常~はる♡もも編~
それからピアスを取りに行った、二人。
その場で、お互いにつけた。

「綺麗…」
(それに、お揃い……!)
永遠の左耳を見上げ、うっとりとする百枝。

そんな百枝の表情に、永遠もうっとりとして気持ちが昂ってくる。

(キスしたい…)
そう思った永遠は、ゆっくり百枝に顔を近づけた。

「え━━━━ちょっ…!?はるく…/////」
慌てて押し返す。

「ん?キス…したいなって……」
「ここ、外だよ?」
「うん」
「お家に帰ってからにしよ////?」

「フフ…わかったー」
頭をポンポンと撫で、微笑んだのだった。


ゆっくりデパート内を歩き、色々見て回る。
「はるくんは欲しいものないの?」
「ももちゃん」
「え?」

「ももちゃんが欲しい」

「え?えーと……////私は、はるくんの奥さんだからはるくんのものと言うか……////」


「フフ…」
「え?なんで笑うの?」
「いや、そんな真剣に答えてくれるって思わなかったから!可愛いなぁって!」
クスクスと笑いながら言った、永遠。

「あー、酷い!」
「フフ…可愛い~」

「もう!こうなったら!」
百枝は、永遠のポケットから煙草を奪い取った。

「あーー!ももちゃん!?」
「はるくん、煙草禁止!!どうせ身体に悪いし、一石二鳥だしね」
「ももちゃん、お願い!返して!」
「嫌だよ。
…………あれ?ライターは?確か、ここに一緒に入れてたよね?」

「あ、失くしたの」
「そうなの?だったら、良かったね!
いい機会だから、やめよ?」

「ごめん、それは無理…」

「どうして?」
「理由は…」
「ん?はるくん?」

「理由は、言わない」

「え?」
「とにかく、返して!ももちゃんの為にも」

「私の…為…?」

「うん。だから、はい。ちょうだい」

煙草は、永遠の安定剤のようなモノ。
高校生の時は、喧嘩を売ってくる相手を返り討ちにすることで、煙草なんかなくても安定できていた。

でも今は百枝がいるのもあり、喧嘩をしないようにしている。
その為煙草で安定させないと、百枝に当たりそうなのだ。

百枝のことを、本能のまま犯しそうなのだ。

「…………わかった。でも、できる限り吸わないようにしてね」
「うん、わかってるよ」

そして家路につこうと、街をゆっくり歩いていると。
永遠のスマホが鳴りだした。

「はるくん、スマホが鳴ってるよ」
「うん。ほっといていいよ」
「え?でも、大事な用かもでしょ?」

百枝に言われ、しかたなくスマホを確認し出る。

「何!?晋作!」

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