相思相愛・夫婦の日常~はる♡もも編~
「彼女じゃない。
奥さん!」

「は?
永遠、結婚したのかよ!?」
「そうだよ」

「永遠が?結婚?」
聖愛が、心底驚愕している。

「びっくりだろ?」
晋作が苦笑いする。
「一番、程遠い奴なのに(笑)」
冬樹も笑う。

「へぇー、世も末だな(笑)
どんな子?」

「可愛くて、小さくて、細いのに柔らかくて━━━って、もうやだ!
話してたら、会いたくなるから言いたくない!」

「可愛くて、小さい…俺が会った子もそんな感じだったな……
でもさ。既婚者みたいなんだよ……
まぁ、あんな綺麗だから当たり前だよな……」

「聖愛?」
「マジみたいだな、聖愛」
「なんか、聖愛が……聖愛じゃない……」

「あの頬に触れたいな…頭撫でるとかでもいい…
キスなんてできたら、嬉しすぎて幸せすぎて…死ぬかも………!?」
永遠達は、切なく瞳を揺らす聖愛をただ見ていた。


そして百枝を迎えに行く時間になり、永遠はデパートに向かう。
晋作や冬樹、聖愛までついてきて、ガラス越しに店内を覗く四人。

「どれ?永遠の奥さん」

「………可愛い…」

「……永遠?」
「聖愛、無駄だ!」
「百枝ちゃんの前だと、永遠は永遠じゃなくなる。
今も見惚れてて、他のことが一切頭に入ってないんだ」

「あれ?あの子………」

「ん?聖愛?」
「あ、いや……まさかな……!」


店内で接客中の百枝。
微笑み、商品を勧めている。

「結城さん」
「はい」
「また、来てるよ。円田(えんだ)さん」

「え?また……」
「ちゃんと断った?」
「もちろんです!私は、既婚者だし……
とにかく、裏に行きますね」
「うん。そのまま上がりな!もうすぐ18時だし!」
「はい」

円田は、本社の人間で百枝は最近よく口説かれていた。
もちろん断っているのだが、しつこく言い寄られていた。


「結城ちゃん、お疲れ!」
「お疲れ様です。あの円田さん、お断りしたはずですが……」
「いいじゃん!食事だけでもさ!」
「でも、私。
旦那さんがいますので、旦那さん以外の方とは例えお食事でも行きません!」

「いいね~!その、ガードが固い感じ!」

そう言った、円田。
バン!!と、百枝を壁に押し付けた。

「え?ちょっ…!!!」
「気づいてる?鍵……閉めてるの」
「え………」

「可愛い…身体、震えてる……小動物みたいだ……
結局さ。
君は、俺には勝てない。
君は女で、俺は男。
最近、女は強いって言うけど……
力では、勝てないんだよ?
こんな風に押さえつけられたら、抵抗なんかできないでしょ?」

「……けて!」
「は?」

「はるくん、助けて!!!」

ドンドンとドアから凄い音がして、ガン!!とドアが壊れた。
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