相思相愛・夫婦の日常~はる♡もも編~
「ただいま~!」
永遠が、帰ってきた。
しかし、百枝の返事がない。
いつもならパタパタとスリッパの音をさせ、駆けてくるのにだ。

「ももちゃーん!
もも………フフ…寝てる…」
百枝は、ソファでうたた寝をしていた。

永遠はソファの下のカーペットの上に座り、百枝の頭を撫でた。
そして、そのまま頬に触れると……
「んんっ…」
「え……////何これ、可愛いんだけど…/////!」
永遠の手を掴み、引き寄せ頬の下に敷いた。

こんな小さな仕草で永遠の心は乱れ、感情が昂る。

本当はこのまま、キスして抱きたい━━━━

でも起こすまいと、そのまま抗わずにいると……
百枝が目を覚ましたようで、ゆっくり目を開けた。

「ただいま、ももちゃん」
「ん…ん?あれ?
━━━━━あっ!!」
ガバッと起き上がった、百枝。

「フフ…寝癖だ(笑)」
少し跳ねた髪の毛を、手櫛で直しながら微笑む永遠。
「ごめんね!寝ちゃった!」
「ううん!」
「はるくん、おかえり!」
「ん!ただいま!」
両手を広げる永遠に、抱きつく百枝。

しばらく抱き締め合い、永遠は室内を見て回った。
「かなり狭いけど、いいのかな?
ベッドルームなんて、ベッドだけで結構いっぱいになっちゃったし」
「うん!いいの!
でも、ベッドはもう一回り小さいのに買い替える?」
「え?じゃあ…セミダブル?」
「うん!」
「でも、セミダブルは基本一人用だよ?
もちろん二人でも寝れないことないけど、寝返りうてないって聞いたことあるよ」
「俺が、ももちゃんを抱き締めて寝るから問題ないよ?
ももちゃん、小さいし(笑)」
「あーー!酷ーい!
はるくんが大きいんだもん!!」

「フフ…てことで!食材買いに行かなきゃだから、ついでにベッドも買おう!」

ほんとに永遠には、迷いがない。

資産家の息子だからか、何をするにも戸惑いや躊躇いがないのだ。


マンションを出てすぐの、デパートへ向かった二人。
ベッドを見て回る。
「うーん。色々あって、迷うね!」
「俺は、これがいいなぁー!」
「セミダブルのロング?
あ、はるくん、背が高いもんね!」
「うん!ローベッドで高さも低いから、万が一落ちても大丈夫だよ?
…………まぁ、俺が絶対落とさないけど!」
「はるくんがいいなら、私はいいよ!」

「うん!じゃあ、これ!!」
「うん!」
その日の内に決めてしまった、二人。

その後食材等を購入し、マンションに帰ったのだった。
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