吸血鬼との世界
~来斗side~

「九くん、どうしてこうなるとわかっているのに娘を連れてきたんだい?母親と一緒に留守番と、当初の予定はそうだったんだろう?」

「当初はそうだったんだよ、でもね、みみかが行きたいと言い出してね、零夜くんに会いたいと言い出したんだ。もちろん、仕事で行くのだから無理だと伝えたのだが・・」

「なるほどね、九くんでも手に負えなかったわけか」

「そう、妻も説得してくれたんだけど、聞く耳持たず。普段、妻の言うことは聞いていたんだけどね」

「これは、まだ諦めがついていないな」

「そうだね。あの子が簡単にあきらめるとは思えない」

「犬飼グループが敵に回ってもあいつは怖くないのか?」

ずっと発言せず黙っていた零夜が口を開いた。

「あの子はね、犬飼グループが動いても何も関係ないんだよ」

「え??」

「あの子はね。子供が生まれなかった私たちと養子縁組した子なんだ」

「・・・・!!」

「最初はね、施設にいたんだ。そこを私が見つけて、うちの子になったんだよ」

「え・・・」
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