わがままな純愛 ケイレブとユリア
ケレイブは考えるように、
あごを、モップの棒の先端に
乗せた。
「領主は普通、男だろうが?」

マギーはすかさず、ケイレブの
モップを蹴り上げて答えた。

「フェンネル家は、
女の子しか産まれなかっただ」

ケイレブは、機敏にモップを動かして、
マギーからすぐに、距離を取った。

「じゃぁ、婿養子とか、愛人の子どもとか、跡を継がせる方法を、
今の領主は、考えるだろう?」

マギーは、指で窓ガラスの下を
指して、次に、ここをやるからと示してから

「三女のユリア様が、
領主になると宣言なさっただ。
他人(よそもん)に、この土地を任せることを、したくなかったんだろう。」

マギーは、ぞうきんで窓枠を
拭き、手を止めない。

「ユリア様は、本当にこの土地を
愛していらっしゃるからな。
だから、あの男の格好も、
結婚をしないという
ユリア様の覚悟を示しているだ。」
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