わがままな純愛 ケイレブとユリア
ケイレブは、ずっと外国を回ってきたが、ここまで美しい女を、
見たことがない。
しかも訳ありの・・・男の恰好だ。

この場所は、見るところは・・
あるな
「謝礼なら・・
飯を食わせてくれないですか?」

ケイレブは美少年に、ニヤッと
笑いかけた。

「もちろんです。
私はフェンネルと言います、
この学校の校長です。
あなたは?」

ほうっ・・校長とは・・

ケイレブは少し首をかしげて、
ズボンの尻を払った。

「ケイレブ・アーカイブです。
今朝、ここの港についたばかりでね。」
そう言ってから、リュックを
背負った。

フェンネルと名乗った校長は、
少しほっとしたように、
ケイレブに笑顔を向けた。
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