わがままな純愛 ケイレブとユリア
天使の笑顔。

ズズズズズズズ・・キュン

ケイレブは、思わず胸を押さえた。
天使が俺を見て、微笑んだのだ。
なにかの啓示か、神の恩寵か。

ケイレブは、信心深い方ではないが、ひざまずいて、
手を胸の前で組みたい気分になった。

耳元でキューピッドが、
鐘をシャンシャン鳴らしている。

この人は・・・
お前の運命の人だぞ。

不思議な高揚感が、心を満たしていく。
ケイレブは夢遊病か、二日酔いの抜けない酔っぱらいのように、
男装の校長先生の後を、ついていった。
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