交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
「でも、自分の意見をしっかり言える女性がいいのなら、今回の荒牧さんもそうですけど……」
なにしろすでに籍を入れているふたりに離婚を迫るのだから。大胆不敵だ。
「なんだ、ヤキモチか?」
「違います。……ただ少し怖いだけです」
ハワイでの一件といい今回といい、恐れ知らずの彼女がなにかするのではないかと気が気でない。強く言い返したが、報復に怖気づきそうになる弱い自分もいる。
いたずらっぽい顔をしていた吉鷹がふっと優しい表情になる。
「茉莉花にも怖いものがあったのか」
「もうっ、意地悪を言わないでください」
目をわざとらしく真ん丸にしてからかう吉鷹の胸をトンと叩く。
「冗談だ。心配するな。彼女にはなにもさせないし、俺たちが夫婦なのもこの先ずっと変わらない」
「……そうですよね」