交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
眉間に皺を深く刻み、吉鷹が語調を強める。茉莉花の腰に手を添え、リビングへ誘った。
「よく聞かせてくれ」
茉莉花をソファに座らせ、彼も隣に腰を下ろす。茉莉花は、彼女がここへきたときの話を順序立てて話しはじめた。
吉鷹はずっと険しい表情をしたまま。時折くしゃっと髪をかき上げ、深いため息を漏らした。
結愛は吉鷹を訪ねて観月建設も訪れたという。結婚の話を彼から直接聞き、ここへたしかめに来たようだ。
吉鷹が茉莉花と結婚したことは結愛の両親にわざわざ知らせていないため、彼女が知らないのも無理はないそうだ。
「まさかここにまで押し掛けて離婚を迫るとはな。神経を疑う」
「でも離婚はしないと、私もはっきり伝えました」
何度詰め寄られても答えは変わらない。
「さすが茉莉花。そういうところが最高だ」
吉鷹は肩を引き寄せ、茉莉花の頬に唇を押し当てた。