交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
マリアンジュにはロッカールームの隣に小さな休憩室がある。
産婦人科で妊娠を告げられ、結愛が訪問した翌日のお昼、茉莉花はそこでお弁当を広げた。
「やっぱり食欲がない感じ?」
向かいの席で手作りのサンドイッチの包みを開けた美春が、茉莉花の手元を見る。
「うん、まだ本格的な悪阻ははじまってないんだけどね」
胃のあたりのムカつきで食欲が湧かないため、味噌仕立ての冷やしうどんを詰めてきた。白すりごまやしょうがを合わせて、さっぱりしながらも奥深い味わいに仕上げてある。
「そっかぁ。これからひどくなるのかな」
「人によるのかもしれないけどね」
できるだけ軽く済んでほしいと願っているが。
「ここだけの話だけど、茉莉花に結婚も妊娠も一気に追い越されるなんてびっくりだよー」