交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
「こっちもおいしい」
「食べられそう?」
「うん、全部いけちゃうかも」
「それは食べすぎだから、お母さんも手伝うわ」
反対側から和美も手を伸ばし、ふたりで山を崩していく。
「ねぇ、お母さん、お父さんの事務所のほうはなにも変わりない?」
「お父さんの事務所? ないけど……どうかした?」
手を止めて和美が茉莉花を見る。
「ううん、なんでもないけど、最近仕事はどうかなって」
「観月建設からの仕事が増えたって言ってたけど、あとは特に変わらないんじゃないかしら」
「そうなんだ。……それじゃ資金繰りとかは?」
和美が目をまたたかせる。いきなりなぜそんな質問を?といった眼差しだ。
「急にどうしたの?」