交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました
吉鷹の両親が帰り、自宅に静けさが戻る。
「茉莉花、疲れただろう」
冷たいルイボスティーを淹れてきた吉鷹が、ソファに座る茉莉花の前に置く。「ありがとう」と受け取り、喉を潤しながら返す。
「そんなことないですよ。おいしいご飯も食べられたし、お義父様とお義母様の顔も見られて、たくさんお話もできて楽しかった」
これは嘘偽りのない本心だ。産休に入ってからは外とのかかわりが減ったせいで人恋しい。
自宅に誰かが訪れるのは心底大歓迎。吉鷹がいない平日の昼間は余計だ。
「あともう少しだな」
隣に腰を下ろした吉鷹が茉莉花の丸いお腹に手をあてる。慈しむような触れ方が愛情を感じてうれしい。
「元気に生まれてこいよ。こっちで待ってるからな」