交際0日、冷徹御曹司に娶られて溺愛懐妊しました

お腹に顔を近づけ話しかける。それに答えるかのように――。


「あっ、動いた」


中から元気よくお腹を蹴られた。


「今、俺の手を蹴ったぞ。生まれる前からパパに宣戦布告とはなかなかやるな」
「宣戦布告って」


クスクス笑いながら彼の肩に手を添える。


「男の子だろう? ママの取り合いになるのは必然じゃないか」
「そうだとうれしいけど、男ふたりで結束を強めて私をのけ者にするんじゃないかと心配」
「まさか。茉莉花はいつだって俺たちの中心だ。つま弾きになどなるわけがない。……たぶんな」
「たぶんって!」


思わず彼を肘で小突いた。


「でもまぁ、思春期になったら男同士いろいろと話すことがあるから、そのときは勘弁してくれ」
「いろいろって?」
「いろいろだ」
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