私(俺)の不器用な愛情表現【番外編】



でも、私は。




それだけでは満足できなくて。






合唱祭で煌くんが、去年、私のクラスが歌った自由曲を選んだら。



体育祭で私のクラスと同じブロックだったら。





私のことが好きだと思おう。




そう思った。




でも、それってすごく難しいことだ。





だって、煌くんの意志だけではならない。




自由曲だって。ブロックだって。



クラスの中で多数決をとって、会議で被ればジャンケンか何かで決めたとして。



運だってあるから。







でも、そうまでもして。



私は自信がなかったんだ。














そして。煌くんとは。




5月までは会ってたのに。




6月から会えなくなった。
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