貴方と暮らせて幸せです。
はじめまして。

那由side

私は、今外にいる。

ホントは、走っては、いけないのにかかわらず、走っている。

孤児院を脱走したから……。

もぅ、家もない…。つまり帰るところがない。


そんなとき、


グラッ


と大きな揺れが、町を襲った。


その揺れで、倒れてきた柱に、私の足が、挟まってしまった。

幸いにも、近くに石が、ありただ挟まっただけで、足が潰れたりまでは、なかった。

けれど、やはり挟まっていて動けない。


そんなとき、

『大丈夫か??』

声をかけられた。いきなりで驚いたが、直ぐに

『あの……、た、助けてくださいっ!!』

と勇気を振り絞り言ってみた。

『言われなくても、助けてやるっ』

そして、助けてもらった

『なぁ、;しまね組;って、知ってるか??』

私は、驚く。そりゃ、私が抜け出した孤児院の直ぐ側に、基地を構えていたからだった。

『えっ?!?!』

『んっ??どうかしたか??』

『孤児院の近くに、基地がありますよね…??』

『あっ、ああ…。孤児院の子か…??』

『あっ、はいっ!!!』

『俺は、和(ガズ)島根 和。』

『わ、…私は、則武 那由です。助けていただきありがとうございました。』


名乗りだすから、少し人見知りな私もついつい名のちゃう。


『おうっ!!よろしくなっ。

なぁ、那由さん気づいとるかは、知らんが、よく孤児院近くで会うことあったの知ってるか??

孤児院からでてくる、那由さんさ、いっつも暗い顔しとったから、孤児院が辛いのかなって、思ってて。

そうなのかな…??

正直に言ってくれてイイカラナ』


そんなこと言われたら、黙れない…。

『は、はい…。厳しくされてて私には、耐えられません。』

『そうだったんだな…。』






〜〜〜〜〜〜〜ッッいタイ……ウッウッ
くる…しい……。
いきなりきた胸の痛み。

『ウゥゥハァハァンッイタ…イ…。』

『大丈夫か???
ん??何か持病持ってるのか??」

私は、あまりの苦しさと、痛さで、声がでず、代わりに大きく頷いた。

そしたら、誰かが、後ろから走ってきて、和さんに話し掛ける男の人。

『組長っ!!ダイジョブでしたか??』

『俺は、平気だ。

けど、俺が助けた那由さんが……』

『んっ??那由か??もしかすると、持病持ってる??』

『あっ、おう。そのとおりだ。』

『俺の息子が、那由の、担当医でさ……』

『あっ、何か持病の発作てきな感じで、診てやってくれないか??』

『はいっ!!組長!!』

『あっ、真貴くん、に電話します。』

『組長、ありがとうございます。すいませんが、よろしくお願いします。』

『気にしんでいいから!!
とにかく、那由さんを!!』


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