俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
「え?」

「信頼回復からだな」

「しなくていいんですか?」

つい勢いよく振り返った。

まさかこんなにすんなり、しかも彼のほうから引いてくれるとは思ってもみなかったのだ。

「ああ。おまえのほうから俺に『抱いてください』って哀願してくるまで待ってやるよ」

「はぁっ!? そんなの絶対に言うはずないですからっ」

「さあ、どうだろな?」

まるで私が言うと確信しているような口ぶりだった。

いったいどこからそんな自信が湧いてくるのだろう。

「ただし俺はそんなに気が長くないからな。嫌いな男に抱かれたくなければ、一刻も早く俺を好きになれ」

しかもどういう理屈だ。

返す言葉を失っていると、長い指先でなまめかしく頬に触れられる。

「な、なんですか……?」

「好きだよ、千里。愛してる」

「いきなりなにを言……っ」

思いっきり後ずさる私に、隆成さんは色っぽい微笑を浮かべた。

「カラダで愛情を伝えられないなら、言葉にするしかないだろ? 毎日ささやいてやるよ」

瞬きもできず、硬直してしまう。

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