俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
そして、翌日。

朝から振袖を着て、長い髪を美容室でアップにしてもらい、両親と料亭に向かった。

高級感のある入り口で出迎えた女将に、すでに相馬家の方々は到着していると教えてもらう。

日本庭園を臨む個室の扉が開かれると、手前の席に光一さんがいて、ドキッと胸が高鳴った。

仕立てのよいスーツ姿の光一さんは、いつにも増してかっこいい。知的で清潔感のあるさわやかな顔立ちに、濃紺のピンストライプ柄がよく似合っている。

「光一さん……えっ……隆成さん?」

光一さんと彼の両親の間にものすごく存在感を放っている人物がいて、とっさに声を上擦らせた。

アメリカにいるはずの光一さんの弟、隆成さんだ。

彼がなぜ日本にいるのだろう。

そもそも今日は、光一さんと彼の両親の三人だけが来るのではなかったのだろうか。

「ひさしぶりだな」

上質な黒のスーツ姿の隆成さんは、よく通る低い声でそう口にした。

顔を合わせるのは七、八年ぶりだろうか。

隆成さんは座っていてもわかるくらい背が高く、怜悧な印象の端整な面差しと相まって、威圧感が凄まじい。

吸い込まれそうな漆黒の瞳に射貫かれ、思わず身構えた。

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