俺様外科医は初恋妻に一途な愛を貫く~ドSな旦那様の甘やかし政略結婚~
なぜ? 今にも眠りそうな隆成さんを両側から監視するため?

しっくりくる答えが見つからないまま、食事が始まる。

まずは父たちのたわいもない話に耳を傾けた。

内容は、隆成さんがニューヨークの大学病院で千件を超える手術の執刀を行っていたことや、新しい治療法の技術開発に取り組んでいたこと、優れた論文を発表していたことなど、その経歴を褒め称えるものばかりだ。

隆成さんは今日帰国したばかりだから、彼の話に花が咲くのはわかるけれど、私と光一さんの婚約の場じゃなくてもいいのに……。

光一さんはにこにこしながら聞いている。私とは違ってなんて寛容なのだろう。

「千里ちゃん、隆成をアメリカから呼び戻したのは私でね」

光一さんの器の大きさに惚れ直していると、不意に彼のお父さまが私に水を向けた。

「そうなのですか?」

なぜそれをわざわざ私に言うのだろうと首をかしげた。

話の流れが掴めない。

「ああ。相馬総合病院は、隆成に継がせる。千里ちゃんには、隆成と結婚してほしい」

「……え?」

一瞬、なにを言われたのかわからなかった。

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