身代わり少女は主人を慕う
亮成さんは、目をぱちくりさせて、私を見続けた。

「もしかして、迷われているのですか?」

「当然です!」

急に屋敷に連れて来られて、妹に似ているから、家族と婚家を騙せなんて、迷わない人がいないでしょ!

「あれだけの美男子に頼まれて?」

「そこは、理由になりません!」

た、確かに。

今まで見た事ないような、綺麗な顔立ちだとは思うけれど!

それにほだされる私では、ない!

「分かりました。私でよければ、相談に乗りましょう。」

亮成さんは、胸をドンっと叩いた。

そんな事されても、まだ信じるか信じないか、分からないけれどさ。

「さて。どこを迷われているんですか?」

「その……私じゃあ、務まらないです。」

私は、手をぎゅうっと握った。
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