Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「お母さんがどれだけあなたにお金を費やしてるか分かってるの!?」


立っていられなくて、膝から崩れ落ちる。


「何やってるの?
休憩してないで早く勉強しなさい!」

「…お母さん」

「どうしてあなたはこんなにもできないのよ!
お母さんは困らせないでよ!」


母は机に積んである仕事の資料を怒りに身を任せ床にぶちまける。

お母さん、聞いて、私の話を…


「こんなに苦労するなら」


"まだ頑張れる、お姉ちゃんのためにも頑張る"


「子供なんて産まなきゃよかった…」


どうにかこうにか耐えていた心の糸がプツンと切れた音がした。
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