Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「やっぱりどこか怪我したのか?」


…怪我?

こんなに苦しくて、痛くて、どうにかなってしまいそうなのは、怪我をしているからじゃないのか?

でもどこも血が出てない。


「綺月ちゃん」


奈都が私の手を取る。

あたたかい温もりに我に返り、奈都の顔を見る。


「まだ痛いんでしょ?」

「…え?」


どこか怪我してる?

私には分からないけど、奈都には分かるの?


「一人でいると、何か思い出す?」

「…え」

「幸せなのに、一人でいる時だけ無性に死にたくなる?」


どうして、分かるの?

奈都は私の気持ちが手に取るように理解出来るようだった。
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