Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「でも風鈴の音聞くと涼しさが増すね」

「私もそう思ってたの」

「違ぇよ、さっき俺が温度下げたからだよ」

「うわぁ、盛り下がること言う男って私苦手だなぁ」

「俺も生意気なことばっか言う女苦手だな」


海斗とは見れば分かるとおり馬が合わない。

会って口を開けば何故かいがみ合ってるので、いい加減見慣れてしまいみんな注意するのをやめた。


「ていうか、美月来てねぇのに何で今日お前がいんだよ」


私が溜まり場に姿を現すのは、お姉ちゃんが顔を出す時か、菜穂が無理矢理連れて来る時くらいだ。

でも今日はお姉ちゃんも菜穂も来ていない。

海斗は不思議に思ったのか、文句のような口調で聞く。


「実はちょっと相談があって」

「相談?」


私はまだ彼らに相談するべき悩んでいるのか、言葉を詰まらせる。

そんな私を見て「早く言えよ」と海斗が急かす。
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