Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「ごめんなさい、あの私帰ります」

「えっ、待って!もうすぐでお兄帰ってくると思うから!」

「看病してくれてありがとう、でももう元気になったので」


こんな見ず知らずの家に長居出来ないと、すぐに家を出るためドアノブに手をかけると、反対側から誰かがドアを開けた。

驚いて顔を上げると、私の目の前にはあの時の不良の男が立っていた。


「何やってんだよ、お前」

「あっ!お兄!おかえり!」


お兄?

この子がこの男の妹?

ってことは、この家はこの男の家ってこと?

色々とおかしな状況になってることへの混乱と、寝不足と、久しぶりのあの日のことを思い出したショックで、私はその場でまた倒れそうになるのをものすごい反射神経で男が受け止める。
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