Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「…あっ、起きた」


────え?

目を覚ますと、そこは私の部屋でもなく、知らない空間だった。

そして、制服を着た知らない女の子が上から私を見下ろしていた。


「え?…どこ、ここ?」


私は困惑して目をキョロキョロとさせる。


「ここは私の家、お兄(にい)が連れてきたの」

「…お兄…?」

「え?友達じゃないの?」


誰、お兄って?

私の頭にはクエスチョンマークが浮かんでいたが、女の子の頭にも同じくらいクエスチョンマークが浮かんでいるように見えた。


「お兄が倒れたから連れてきたって言ってたから、てっきり友達かお兄の彼女なのかと思ってたんだけど?あれ?」


そうだ、私道端で倒れたんだ。

あれは多分ただの貧血と寝不足だ。
< 25 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop