Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「お兄!」
みんなで溜まり場に戻ったが、私だけは一度カオルの家に戻り、今度は奈都を連れて溜まり場に姿を出す。
奈都はカオルの姿を見つけると、すぐに飛び込むようにカオルを抱き締める。
「奈都、ごめんな」
「もういいよ、帰ってきてくれたから、許す」
ずっと心配していた奈都は、やっとカオルに会うことが出来て心底ホッとしていた。
「じゃあ、仲直りしたってことで!やりますか!」
雪希の声に、今度は爆発音のような大きい音が部屋中に響いた。
奈都が驚いてカオルにしがみつくが、何の音か分かった瞬間、いつもみたいに嬉しそうに笑った。
「せーの!」
『奈都ちゃん誕生日おめでとうー!』
雪希の掛け声に、Againメンバー全員が声を揃えて言う。
奈都は花が咲いたように笑うと、わ〜!と手を挙げて喜んだ。
「さすがに全員でクラッカー鳴らしたら、爆発音だな」
「鳴らしといて自分が驚いたわ」
「でもサプライズ大成功じゃん!」
私が提案したのは、奈都の誕生日をみんなでお祝いすることだった。