Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
少し驚いて目を見開いているカオルを見て、キスした後って何するのかと視線をキョロキョロと動かす。

少しの沈黙の後、カオルは私の耳元あたりに触れると、リミッターが外れたように私の唇を奪う。

水を飲んだからか少し濡れているカオルの唇が、唇を通して私も濡れてくる。


「んっ…」


何度も何度も角度を変えてキスをせがむカオルに、私は呼吸すらままならなく、ついていくのがやっとだった。

長いキスが、深いキスに変わろうとした時、私が限界で膝から崩れ落ちそうになる。

それをカオルが片手で軽々と抱き寄せる。


「あっ、ぶね…」


私はカオルのキスに若干息が上がり、力がスルスルと抜けていく自分に驚きながらカオルの服を握ってなんとか立つ。


「悪い、やり過ぎた」


カオルは私が落ち着くまで、赤ちゃんをあやす様に背中をポンポンと叩いてくれる。

それが妙に心地好くて、カオルの胸に顔を埋め、ギューッと抱き締める。
< 365 / 401 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop