Again〜今夜、暗闇の底からお前を攫う〜
「…全部あげる」

「え?」

「カオルの女になるし、全部あげるから……その、ゆっくりでお願いします」


緊張で声が少し上ずりながら、私が言う。

その言葉を聞いてカオルが嬉しそうに声を出して笑う。


「善処します」


緊張してなぜか丁寧語になった私の真似をするようにカオルも丁寧語で返すと、肺が潰されそうになるくらいの力で抱き締め返される。

カオルのキスは思った以上に甘くて、身が持つ気がしなかった。

だけどやっぱり悪い気はしなかった。

寧ろ、好きが増し増しになった。


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