超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


「あー、やっと来た。待ちくたびれたよ。乃~愛、座って」

 あ、まだいた。

 さっきパジャマ姿を見られたのが恥ずかしくて、まともに王河の顔を見られない。

「どうぞ」

 そう言って出されたフレンチトーストはとても豪華で、フルーツたっぷりなのがすごくうれしかった。

「時間がないから、急いで食べよう」

 そう言って、王河もあたしの隣、お兄ちゃんが立って空いた席に座って、一緒に食べ始めた。

 姿勢もいいし、ナイフとフォークの扱いがとてもキレイ。

 王河は食べ方もキレイなんだよな~って、いつもうっとりする。

 でもなんで、今朝は急にウチに来たんだろう?

 まさか、フレンチトーストを作りに……ってことはないよね?朝から。

 じゃあ、やっぱり、忘れたシャツを受け取りに……?

 そう思った瞬間、

「乃愛、軽井沢に泊まりで男と旅行なんて、ダメだって。しかも男子2人、女子2人とか危なすぎだろ」

 王河が少しだけ目線をあたしに向けて言った。

「……え?」

「そうよ、乃愛。王河くんが教えてくれなかったら、内緒で行くつもりだったの?その男の子達と……」

 斜め向かいの席のお母さんが、頬に手を当て、ため息をついた。

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