超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


「アンタ、乃愛をあれだけ溺愛してて、かわいいとか、乃愛は俺のだとかは言うクセに、どうして好きって言葉だけは言わないの? 藤城は乃愛のことが好きなんじゃないの? 乃愛めちゃくちゃ悩んで落ち込んでるよ、アンタのせいで」

「え?なんで?」

「そんなの当然でしょ。好きって言葉を、本当に言って欲しい人からは言ってもらえないからさみしいって、乃愛言ってたよ。アンタ、なんで乃愛に好きって言わないの?」

「それは……」

――悔しいから。

思わず本音が零れ落ちそうになって、俺は片手で口元を押さえた。

今までいろんなことを思って、いろんな言い訳を自分自身にしてたけど。

ほんとの、ほんとの、本当の気持ちは……。

乃愛が俺を想うよりも、俺が乃愛を想う気持ちの方が大きくて、大きすぎて、悔しいから。
< 202 / 298 >

この作品をシェア

pagetop