超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
そんな俺を真正面から睨みつけ、怒ったような顔で夏帆は言う。
「でも厳密に言えば、過去形。好き“だった”。今のアンタは、あたしが好きになったアンタじゃない。あたし、アンタの負けず嫌いなところが好きだった。頑固とも言えるような、意志の強いところが好きだった」
「……って、ちょっと待て夏帆。俺のなにを知ってるっていうんだよ?」
夏帆とは高校に入ってから出会ったし、教室でもそれほど話したことはない気がする。
それなのに、俺の顔が好きとか、スタイルが好きとかっていう普通の女子が言う浅いものではなくて、俺の負けず嫌いなところとか、意志の強いところとか?そんなところを好きになってくれるなんて、不思議すぎる。
だって俺、教室では普通にいい子にしてるから。
ただでさえ出席日数が足りないんだから、学校に来たときくらいは、みんなになじめるよう最大限の努力をしてきた。
それなのに、どうして夏帆はそんなことを言うんだろう?