超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


「あたし、なんか、イヤな子なの」

「……え?」

 乃愛の言っていることがわからない。

 乃愛はいい子だし、イヤな子なんかじゃないよ。

 そう言う前に、

「王河と夏帆が仲良しなの、うれしいハズなのに。でもなんか……、ちょっとイヤなの」

 乃愛は、唇をかみしめるように下を向いた。

 それからまた思い切ったように口を開いた。

「あたしの知らないところで、王河と夏帆がしゃべってたって聞いて、心がザワザワしたの。ふたりでなにを話していたの?って聞きたくてたまらないの」

「乃愛………」

「さっき駅の横のコンビニで、“あの人カッコいいな”って思って、遠くから見てたの」

「え?」

 急に話が変わって、ついていけない。

「王河に似てるな。王河かな?王河だとうれしいな、……って」

「…………」
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