超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
「サングラスと帽子で、はっきりとわからなかったけど。近づいてみたら、やっぱり王河だった」
「…………」
「なかなか会えないから、ものすごくうれしくて。それから……、ものすごくイヤだった」
「……なんで?」
俺は、ようやくここで口を挟んだ。
「乃愛は、俺がいてなんでイヤだったの?」
正直、声の震えをさとられるんじゃないかと思った。
『ものすごくイヤだった』と言われた動揺で、俺の声は震えていたから。
まさか乃愛、俺のことがキライになったの?
だったら俺、マジでこの場に崩れ落ちる。
もっと好きになってもらいたいとか、そんなバカなことを思わなければよかった。
ごめん、乃愛。
俺がめちゃくちゃバカだった。
だから、もう一度考え直して。