超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
乃愛があまりにもかわいくて、愛しくて、自然と目尻が下がってしまう。
『え? なぁに? 王河』
スプーンを口に運びながら、乃愛はきょとんとした顔をした。
『乃愛、クリームついてる』
『えっ、クリームっ!?』
目を真ん丸に見開く乃愛の口元を、軽くティッシュでふいてあげる。
こういうところも、かわいいなぁ。
唇をむにゅむにゅさせて、乃愛は恥ずかしそうにうつむいた。
気づいていないかもしれないけど、恥ずかしいときに唇をむにゅむにゅさせるのは、乃愛のくせ。
そんなところも、かわいすぎる。
『あ、ありがとう』
『どういたしまして。子供の頃から数えて……、これで何度目かな? 乃愛の口元をふいてあげるのは』
乃愛が恥ずかしがる顔がもっと見たくて、そんなことを口にした。
『……っ』
案の定、乃愛は頬を真っ赤にさせた。
『ほんと、いつまでもかわいーな、乃愛は』
乃愛が真っ赤になって恥ずかしがっている顔をよく見たくて、俺は乃愛の顔をのぞきこんだ。
やっぱりかわいい。
そして、今まで食べていた桃のゼリーを、乃愛にスッと差し出した。