超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


「乃愛、さっきからずっとボーッとしてるし。熱でもあんのか?」

 王河はTシャツの上に着ていたオシャレなシャツを急いで脱いで、あたしの肩に羽織らせてくれた。

 それから左手を伸ばし、王河はそっとあたしのおでこに触れた。

「熱は……ないな。でも……」

 あたしのおでこから手を離した王河は、かなり屈んであたしの目をのぞきこんだ。

「顔が真っ赤。大丈夫か?乃愛。横になる?」

「だっ、大丈夫っ。なんでもないよっ」

 急いで王河から視線を外して、隠すように両手で顔を覆った。

 王河は優しいから、あたしが寒いのかと勘違いをしてシャツを羽織らせてくれたのだと思うけど、本当は逆なんだよ~。

 あたしがボーッとしていたのは、カッコよすぎる王河に見とれていたからだし、顔が赤くなったのも、王河がものすごく近くにいたからなんだもん。
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