超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
「どこまでドライブしちゃおっかなぁ~♪」
「……っ」
「あれあれ? どうしたのかな?その顔は。王河くんは、お兄ちゃんとドライブするのは気が進まないのかな?」
「…………」
「だったら、素直に全部話すことをお勧めするけどぉ? どうする?王河くんっ♪」
「……って。くっそー煌河、ムカつく!」
「おやおや王河くん。お兄ちゃんに向かってそんな悪い口の利き方をして~。そんな子に育てた覚えはありませんよ~」
「うっせー、育てられた覚えは……」
まぁ、ちょっとはある。忙しい両親に代わって。
その前に、撮影に遅れるのは困る。俺のせいで、みんなに迷惑をかけるわけにはいかない。
というわけで、そのあと俺は、昨日乃愛との間であったことを、洗いざらい白状させられた。
案の定というかなんというか、俺の話を聞いた煌河は大笑いをして、俺の肩をバシバシ叩いた。
「あーあ、王河くん、こじらせちゃってー。お兄ちゃんが乃愛ちゃんに言ってあげようか? “王河くんは乃愛ちゃんのことが、昔から大好きなんでちゅよー。でも素直に好きって言えないのは、王河くんが、まだまだお子ちゃまだからなんでちゅー。ごめんね、乃愛ちゃんー”って」
「……うっせー。バカにすんな」