【完】総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅰ



『…、?!』



いきなり耳たぶをカプッと優しく噛まれ、身体が跳ねるように反射で動いた。

背筋をゾワゾワッとした甘くて不快じゃない激痛のような痺れが駆け抜ける。


な、なんか…ぞわって……っ。



「ふーん、耳、弱いんだ?」



その、お願いだから耳元で喋らないでください。

叶兎くんの吐息がかかってくすぐったいというかなんというか…!!



「良い事知った」



叶兎くんはふふ、と柔らかく笑みを浮かべ、さっき閉めたドアの鍵を開ける。



「じゃ、生徒会の方行ってくる。続きはまた今度、ね?」



そう言い残して、叶兎くんは行ってしまった。



…まだ心臓がドキドキしてる。

……何か、私ばっかりドキドキしててずるい!!


叶兎くんにはいっつも翻弄されっぱなしだ…。



とりあえずすーはーとゆっくり深呼吸して、心を落ち着かせる。

心臓が落ち着いて来たことを確認して教室を出るとすぐ、廊下で心音ちゃんに会った。



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