【完】総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅰ
「凪俺のチームね〜」
「は?何で俺がーーー」
「だって1対1じゃ変わり映えしないもん」
強引な天音くんに巻き込まれる形で、桐葉くんが溜息をつきながらコートに入る。
変わり映えしないってことは叶兎くんと天音くんいつも試合してるのかな。
叶兎くんは誰をチームに選ぶんだろう?
飛鳥馬くんは学年違うし、春流くんは家の事情でついさっき早退したらしいし…。
……………待って、
何で叶兎くんこっち見てるの。
みんなが大注目する中、「そんなにこの3人ってバスケ上手いのかな〜」なんて他人事みたいに考えていたら、だいぶ離れた場所にいたはずの叶兎くんとバッチリ目が合ってしまった。
胸の奥で、嫌な予感が激しく警鐘を鳴らす。
「来て」
私の目の前まで来てそう一言だけ言うと、
腕を引っ張られて何故か私もコートに入れられた。
『え、ちょ、ちょっとまって何で私?!』
四方八方から痛い視線が突き刺さる。
なんでコイツが…?っていう目
私が聞きたいよそんなの。