私を、甘えさせてください
私たちは、ホテルのバーに向かい、カウンターに並んで座った。
いつ、切り出そうか・・。
「美月」
「なに?」
「俺・・さ、来月からJHコンサルに戻るよ」
「え・・」
そうだ・・。
自分のことで頭がいっぱいだった。
私だけじゃない、彼も、別の道を選択したんだ。
「そう・・なんだ。おめでとう」
「うん」
「お兄さんとも、いろいろ話せた?」
「話した。俺の知らないことがいくつもあって、話を聞いて、兄貴はやっぱりすげーヤツだなって思った」
「え?」
「優のことも、俺のことも、兄貴が助けてくれてたんだよな。
何も知らずに勝手に嫌って・・俺、何やってたんだろうね、本当に」
そう言いながらも、なんだか晴れやかな表情に見えた。
わだかまりが無くなったのなら、それで良かった。
「それで・・俺・・来月から・・」
「・・さっそく、海外?」
「・・・・そう・・なんだ・・だから・・美月・・」
やっぱり、そう・・だよね。
予想してたじゃない。
『別れようって言われるのは、私だよ・・』
聞きたくない。
分かってても、聞きたくないよ・・。
「お願い・・・・分かってる・・から、言わないで」
「え? 何を?」
「だから、私も・・」
「え? 私も?」
「海外赴任、することにした」
彼は、言葉を失った。
目を見開いたまま、動きが止まっている。
「私も、来月から」
「・・海外赴任・・って、本気か?」
「来週、内示も出る」
「・・・・そんな・・」
これ以上、一緒にいるのは辛い。
海外赴任することは伝えたし、もう・・。
「帰るね」
「あ、ちょっ・・」
私はバーを出た。
いつ、切り出そうか・・。
「美月」
「なに?」
「俺・・さ、来月からJHコンサルに戻るよ」
「え・・」
そうだ・・。
自分のことで頭がいっぱいだった。
私だけじゃない、彼も、別の道を選択したんだ。
「そう・・なんだ。おめでとう」
「うん」
「お兄さんとも、いろいろ話せた?」
「話した。俺の知らないことがいくつもあって、話を聞いて、兄貴はやっぱりすげーヤツだなって思った」
「え?」
「優のことも、俺のことも、兄貴が助けてくれてたんだよな。
何も知らずに勝手に嫌って・・俺、何やってたんだろうね、本当に」
そう言いながらも、なんだか晴れやかな表情に見えた。
わだかまりが無くなったのなら、それで良かった。
「それで・・俺・・来月から・・」
「・・さっそく、海外?」
「・・・・そう・・なんだ・・だから・・美月・・」
やっぱり、そう・・だよね。
予想してたじゃない。
『別れようって言われるのは、私だよ・・』
聞きたくない。
分かってても、聞きたくないよ・・。
「お願い・・・・分かってる・・から、言わないで」
「え? 何を?」
「だから、私も・・」
「え? 私も?」
「海外赴任、することにした」
彼は、言葉を失った。
目を見開いたまま、動きが止まっている。
「私も、来月から」
「・・海外赴任・・って、本気か?」
「来週、内示も出る」
「・・・・そんな・・」
これ以上、一緒にいるのは辛い。
海外赴任することは伝えたし、もう・・。
「帰るね」
「あ、ちょっ・・」
私はバーを出た。