私を、甘えさせてください
バーを出て、エレベーターに乗る。
エントランスから外に出て、ふーーーっと息を吐いた。
内示が出たら、一気に忙しくなる。
彼もきっと同じだと思う。
そうしたら・・もう。
「美月待って!」
え? 追いかけて来たの?
「俺、まだ言いたいこと何も言ってない!」
「や・・だからそれは・・」
『それは言われなくても分かっている』
そう言うつもりだったのに、抱き締められて言葉が途切れた。
「美月」
あぁ・・言わないで・・。
ぎゅっと目を閉じた。
「仕事辞めて、俺と一緒に行かないか?」
いま、何て・・?
耳元で聞こえた言葉を疑った。
「一緒に、海外で暮らさないか?」
「え・・?」
「一緒は、嫌・・か?」
私を抱き締める腕に、力がこもる。
これは・・いったいどういうこと?
「・・・・一緒に・・って、別れないつもり?」
「え? 俺、別れたいなんてひと言も・・」
彼は私を身体から離し、両腕をつかんだまま私の顔を見て言った。
「別れたいなんて思ってない」
そんな・・・・。
「思ってたら、一緒に行こうなんて言わない」
「でも、一緒に行ったって煩わしく思うだけ・・そんなふうに思われるくらいなら・・」
「・・・・美月は、俺と別れるつもり?」
「・・・・」
うなずくことも、首を横に振ることもできずに、ただ俯いた。
エントランスから外に出て、ふーーーっと息を吐いた。
内示が出たら、一気に忙しくなる。
彼もきっと同じだと思う。
そうしたら・・もう。
「美月待って!」
え? 追いかけて来たの?
「俺、まだ言いたいこと何も言ってない!」
「や・・だからそれは・・」
『それは言われなくても分かっている』
そう言うつもりだったのに、抱き締められて言葉が途切れた。
「美月」
あぁ・・言わないで・・。
ぎゅっと目を閉じた。
「仕事辞めて、俺と一緒に行かないか?」
いま、何て・・?
耳元で聞こえた言葉を疑った。
「一緒に、海外で暮らさないか?」
「え・・?」
「一緒は、嫌・・か?」
私を抱き締める腕に、力がこもる。
これは・・いったいどういうこと?
「・・・・一緒に・・って、別れないつもり?」
「え? 俺、別れたいなんてひと言も・・」
彼は私を身体から離し、両腕をつかんだまま私の顔を見て言った。
「別れたいなんて思ってない」
そんな・・・・。
「思ってたら、一緒に行こうなんて言わない」
「でも、一緒に行ったって煩わしく思うだけ・・そんなふうに思われるくらいなら・・」
「・・・・美月は、俺と別れるつもり?」
「・・・・」
うなずくことも、首を横に振ることもできずに、ただ俯いた。