私を、甘えさせてください
「え・・・・?」

「俺を、美月の夫にしてくれる?」



あ・・。



「ごめんなさい・・・・私・・」



彼の表情が曇る。



「・・・・うん」



私、何も・・。



「私も、拓真の奥さんにしてほしいけど、私、何も用意してなくて・・・・」



「えっ」



彼は、何かに気づいたような表情に変わった。



「それでも、いい?」



そう言った私に、彼はとてもやわらかい笑顔をくれた。



「・・いつも言ってるだろ。俺は、美月さえいれば、他に何もいらないって」



彼は、私の後頭部に手を添えて、ぐっと私を引き寄せた。

< 96 / 102 >

この作品をシェア

pagetop